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広告の未来(後編)

December 15, 2016

 

おはようございます。ブログを読んでくださり、ありがとうございます。

代表取締役の羅です。

 

 

インターネットによってすべてのモノがつながり、情報が加速度的に双方向化していくこの時代において、広告はどう変わっていくべきなのか、広告の担う社会的な意義とは何か、という問いに今現在出せる答えを提案すべく連載を書いております。

 

前回は、我々がエレベータに特化するのは、「暴力性」と「ターゲティング」という点で比肩するものがないメディアだからだ、という話をしました。

↓↓↓

https://www.tokyo-inc.com/single-post/2016/11/30/%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%89%8D%E7%B7%A8

 

我々がエレベータに取り組む理由はわかった。でも、それがどう広告の未来に繋がっていくのか、をいぶかしく思われる方もいるのではないでしょうか。

大きな話を聞きにきたのに、自分の話をされても困る、と。

 

でも、

 

広告の未来に欠かせない二つのキーワード、それがまさに「暴力性」「ターゲティング」なのです。

 

 

 

広告の現状分析

 

未来を語るためには現状の分析から始めなければなりません。

 

それでは今広告としてどのようなものがあるでしょうか?

 

媒体別に見ていきましょう。

電通の調べによると、日本の広告費は年間6兆円に達します。

そしてそのうち半分がマスコミ(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)、もう半分がインターネットと

プロモーションメディア(チラシ・DM・屋外看板・中吊り広告)です。

マスコミのうち半分以上をテレビが占めていて、プロモーションメディアはいろいろな媒体が

群雄割拠しています。

 

 

 

これらの広告で「ターゲティング」が完璧に近いものは...

テレビ?新聞?

誰が見ているかわかりません。

 

屋外看板?中吊り広告?

誰が電車に乗っていて、誰が渋谷のスクランブルを歩いているか把握するのは不可能にちかいでしょう。

 

残るは...インターネットDMくらいです。

インターネットは広告費が毎年10%伸びています。

DMもウェブ広告との親和性が高くLTV(新規のお客さんの獲得だけでなく、そのお客さんが生涯でどれだけの買い物をしてくれるかに注目しようという考え方)の向上の観点から再び注目されている業界です。

 

 

そして、

広告到達率が100%近いものは...

 

 

ありません。

 

 

既存の媒体はどれも広告到達率の低さを接触人数の多さでカバーしているので、ありません。

 

 

今の広告業界の課題はまさにこの二つなのです。

いかに「ターゲティング」を完璧にして広告展開のミスマッチを減らし、そのためにどれだけ「暴力的」なメディアを確保できるか。

 

 

 

広告の未来像

 

以上の点を踏まえて広告の未来を想像して見ましょう。

 

まず中吊り広告や新聞広告。

これらは今、暴力性が足りないがために雑多な広告がたくさん並んでいます。

一つの車両には60以上の広告枠があり、新聞1ページの下に5、6個広告が並んでいます。

 

でも、乱雑で統一感のない広告がベタベタ貼ってある左の車両よりは、一つの広告にジャックされた右の車両の方が気持ちよくないですか?

 

 

 

 

 

これらが全面ジャック広告にならないのは、もちろん広告費が高額になるのも理由の一つですが、大きいのは、

ターゲティングがしにくいために全面ジャックをすることがあまりにハイリスクだからです。

10人に1人しか興味を示さない広告で全面を塗り替えるということは、10人に9人は興味のない公害を無理やり見せられることを意味するので、なかなか企業は食指を動かしません。

 

でも、もし、自分のスマホと連動して、自分の興味あるジャンルの広告だけを見ることができるのならば、絶対にそっちの方がいいと思いませんか?

 

という話をすると、でも電車に乗っている人が全員興味を持つ広告なんてありえないじゃないか、と

思われる方がいるかもしれません。

 

でも、そのような考えは「同じものならばどこから見ても同じように見える」という前提に立っているのです。

「何を言っているんだ、紙媒体のアナログな広告であれ、スクリーン媒体のデジタル広告であれ、同じものならばどこから見ても同じなのは当たり前じゃないか」って?

 

いいえ、そんなことはありません。

 

こちらの画像を見てください。 

 

 

 

 

 

 

 

誰の写真ですか?

上はもちろんアインシュタイン、下は小さくてよく見えないけど、おそらくマリリンモンロー...?

 

この二枚、実は同じ写真です。

マサチューセッツ工科大学のAude Oliva博士の研究成果なのですが、ハイブリッドイメージといって特殊な方法で画像を合成しているのです。

 

 

お次はこちら。

 

 

 

 

 

 

(株式会社エンドラインさんのHPより編集)

これはよくある、見る角度によって見えるものが違う広告ですね。

 

この二つの技術を掛け合わせて、その出ている広告からの距離とそれに対する角度で見えるものが違うようにすれば、自分だけにターゲティングされた広告の出来上がりです。

同じエレベータに乗っていても、隣の人とは見えてる景色が違う建物。

同じ車両に乗っていても、隣の人とは見えてる景色が違う電車。

なんか未来的でワクワクしませんか?

 

イメージ的にはこんな感じですかね..?

 

 

こんな「暴力的」で美しく、ちょうど調べようと思っていたことをあらかじめ教えてくれる「ターゲティング」が完璧な広告が電車やテレビはもちろん、自宅の中や、信号待ちスペース、トイレや車の中、そしてエレベータの中に展開していたら、、、

広告が「公害」であって「視覚的な雑音」であるからキライ!っていう人は格段に減りますよね?

 

こうして「広告」と「コンテンツ」の垣根がなくなった時、静かでストレスフリーな未来が待っていると思うのです。

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