情報量と記号(1)
こんばんは。
当ホームページ、当ブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。
CDO(Chief Design Officer)の新谷です。
まだ自己紹介をしておりませんでした。
私はとてつもなく服が好きです。
純粋に服が好きです。見るのが好きです。着るのも好きです。着せるのも好きです。ただそれ以上に、服が好きな理由は、服屋の店員さんと世間話をしたいというのが一番にあったりします。
私は派手な服が好きです。mercibeaucoup,さんの服は大好きです。monikotoさんの服も大好きです。
一方でシンプルな装いも好きです。藍のデニムに白のオクスフォードシャツをシャツイン、砂色のベルトが見えるように。ピンクの靴下やミサンガでワンポイント彩りをつけるとオシャレになれた気がして興奮します。
資料や広告を作成しているときは頭の隅っこにはいつも”情報量”というワードが浮かんでいます。
そのまま情報の量という意味なのですが(笑)、デザインする上で一つの技術的に大切な要素であるのは間違いないです。
当たり前でしょうか。
メッセージをできるだけ明確に伝えたいときは”情報量”を減らします。
つまり無駄を抑えてシンプルにしていきます。
ここでいう情報には様々なものがあります。
文字に限定すれば、
その量、文字のフォント、字体、大きさ、太さ、色、下線、字間、改行、段落、全体での位置、まとまり、縦書き横書き、言語、、、
これらは全てが”記号”として働き、”情報”を持ちます。
つまり、普段私たちが何かを見るときには、脳が自動的にこの”記号”を”情報”に変換してくれています。
脳はすごいです。
人間は意識で動いていると思ったら大間違いでほとんどの人間の動作は脳が非意識的に操作してくれているようです。
重要な意思決定ですら、ほぼ非意識的に直感的に判断されていると勉強しました。
例えば目の前にドーナツとファミチキがあったとして、脳はその時の体内栄養バランスや疲労度、お腹の調子を総合的に鑑み、実は私達自身が気づくよりも前に先に先んじて判断しています。
自分自身のもつ自意識は、それを外から見て言葉にしているだけのようです。
また脳は自分が見ているよりもっとずっといろんな情報を一瞬で処理してくれています。
今見ているこの文章も、単語の意味や文章の流れを意識せずとも理解されているでしょうし、’書いているのはどんな人なのか’といった想像や、更には好きな人の表情が今同時に思い浮かんでいる方もいるかもしれません。
脳はすごいです。
感謝感激です。脳に感謝しましょう。
話が逸れましたが、デザインの技術上の基本は上に述べた記号を操作することです。
デザインのお仕事の範疇ではあまりに当たり前のことなのかもしれませんが、私はまだまだ未熟だという自覚ゆえにこの基礎の基礎みたいなものを重視しております。
これもやはり、基礎は大切にした方がいいと脳が判断してくれているのですねきっと。
(つづく)