僕は21世紀のメディチになりたい。
昨日は絵画とこれからの広告の親和性について書きました。
今日は僕の野望について書こうと思います。
僕には一つ大きな野望があって、
それは21世紀のロレンツォ・デ・メディチになりたいということです。
ロレンツォ・デ・メディチというのは中世イタリアの銀行家兼政治家なのですが、同時に多様な芸術家のパトロンをつとめていて、15世紀フィレンツェの街にルネッサンスを花開かせました。
彼が直接的間接的にパトロンをしていたアーティストはもうそうそうたる面々で、その中には
「ビーナス誕生」のボッティチェリ、「ダビデ像」のミケランジェロ、そして「モナ・リザ」のレオナルド・ダ・ビンチまでいます。
アーティストの生活を支え、安定した職を供給して、環境を整えて芸術活動に専念してもらう。
新たな文化が次から次へ生まれる場を整えて、芸術が花開く時代を作り出す。
多くのアーティストさん、イラストレーターさんの待遇は今現在そんなに良好だとは感じません。
今よりいい待遇水準でお迎えして、オフィスの環境から人脈から整え、例えるならばグーグルといって誰もが想像するような居心地のいい職場を作り上げて、安心して才能を発揮していただきたい。

井深大氏がソニーを創設した時、設立趣意書の冒頭にこんな一文を入れています。
真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設
「世界観を伝えられる絵画中心のエレベータ広告」という市場を切り拓くことで、
「自由闊達にして愉快なる理想のアトリエ」を建設したいなという想いを実はこっそり胸に秘めていたりするのです。